ルベシベ山(1740.0m)パンケヌーシ川五ノ沢

 

日  時    平成16年10月16日〜17日
メンバー  L=神原照子  大津明弘   岡山敏行  平井正一   神原正紀
タイム

16日幌別発14:00  日高研修所着17:00
17日日高研修所発5:10  五ノ沢林道終点広場(車デポ)5:55〜6:20 
    稜線9:15  ルベシベ山9:30〜9:45  五ノ沢林道着(車デポ)
    12:45   幌別着18:10
 

                     

台風18号の影響により、閉ざされていたペンケヌーシ林道がようやく開通された。もっと早
い時期に登りたかったが林道閉鎖ではどうにもならない。もうこの時期、沢登りは限界ではあ
ったが、暑かった夏の名残に期待して出掛けてみた。

16日
偶然 にも9月のピウ岳のメンバーと同じ嶝友会の顔ぶれになる。他にメンバーを募ったが、
遅い時期の沢登りに恐れをなしたかな〜?
暗くなり始めた頃、宿泊先の道岳連管理の日高研修所に着き、早速夕食の支度にとりかかる。
利用者は誰もいなく、私たちだけであったが、テントとは違い、やはり快適だ。
その夜の管理人さんも加わり、酔いと共に楽しい話で盛り上がる。

17日

3時45分起床。外はまだ闇の世界が広がっている。そそくさと朝食を終わらせて五時過ぎに外
へ出ると、車のフロントガラスには霜のカーテンが降りていた。放射冷却現象でかなり気温が
下がったのだろうが、この分では沢の状況が気になった。やっぱり無理かな〜。
研修所を出て、パンケヌーシ林道に入り、暫らく走る
と大きな角をかざしたオス鹿に出会う。
一頭目は直ぐに藪に消えていったが、二頭目は堂々
として車に向かって来たので驚いた。
もしかしたら、繁殖期で気が高揚していたのかも知れ
ないが、それにしてもいつもはメス鹿 の姿しか目にす
ることはないのに今回は会わなかった。
途中に昨年の台風10号の爪痕なのか大きく土石が流
れ出た沢があったが、その崩落は非常 に規模の大きいものであり、林道工事が進行中であった。
五ノ沢に入ると林道状況は一段と悪化して、鋭い岩が落下していたり、気の抜けない走行に
なった。
五ノ沢出合いから2.2kmで林道は終わり、駐車スペースになっていた。木の間から稜線を
見るとどうやら霧氷?が付いているのか白く見えた。恐れていた状況にならなければよいの
だが、それでも予定通りに出発すると、ふみ跡には霜柱が立っていた。
歩き始めると少しは暖かくなったが、ブルッと身震いする寒さだ。やはり岩の上は薄氷が張っ
ているので歩くにも気を使う。冬道で言えばブラックアイスバーンと言ったところで、濡れてい
るように 見える岩は大部分、薄い氷が張っていた。荒れたふみ跡を辿ったり、沢を伝ったりし


          
       凍りついた岩                       慎重に凍った滝を登る

ながら 1200m代にある滝を登るがここも氷で慎重になる。ふみ跡は大方凍土となっていた
ので斜 面がきつくなると足元は滑った。
1500m代から空沢になり順調に高度を上げ、稜線に出るが少し左に寄った感じで、15分ほど
這い松を漕いで山頂に着いた。山頂からは、遠くは芽室岳まで望まれたが、とりわけ、1726m
峰が格好よく凛々しく見えた。止別岳は周囲の山に囲まれて目立たなく隆起している。
チロロ岳への稜線は這い松のコブが日高らしく続き、険しさをのぞかせているが、積雪期は差
ほどでもなく歩いた記憶が蘇る。
     
    ルベシベ山山頂にて                        1726峰(後ろは芽室岳)

        
    中央は止別岳                          チロロ岳への稜線

それにしても風があり寒い。写真を撮って直ぐに下山し、風の当たらない草地で休憩を取lるが、
こう寒くては温かい飲み物が一番だ。朝から一口も水を飲んでいないことに気がついた。草付の
下山は土が凍っているので尻滑りで降りる。やはり、動物的に四足が合っている。
沢の溜りでイワナの魚影を見つけてパンを千切って投げるが、どうしたことか知らん振り。チー
ズを投げると食いついてきたのここのイワナは贅沢なのか?あちこちの溜りでイワナがいたが
保存の為にも釣ってほしくないと思うのだが……
キノコを探したり、カバノアナタケを見つけたりと目の方は忙しかったが、今回は収穫はゼロ。
10月半ばの沢登りはやはり、寒かった次第です。                      

                                                     終わり